菓子店舗詳細

店舗情報

お菓子の彦一本舗

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 日本三大急流のひとつ球磨川が分流して不知火海に注ぐ三角州地帯の北岸に位置し、江戸時代には熊本藩主細川氏の筆頭家老松井氏の城下町として栄えた八代市にある和洋菓子店。明治30年、国鉄八代駅の開業とともに構内売店として創業後、昭和20年代に入り果物やお菓子の販売を開始し、今日では八代を代表する銘菓のお店として、地元の内外を問わず多くのお客さまに支持されています。
業種
和洋菓子
店舗名
お菓子の彦一本舗(おかしのひこいちほんぽ)[ 株式会社 彦一製菓 ]
所在地
〒866-0844熊本県八代市旭中央通1-1【駅前本店】
電話番号
0965-33-3515
ファックス番号
0965-33-3516
販売責任者
飯田 哲
公式HPなど
ホームページ

商品情報(1)

こだわりの逸品

とんち彦一もなか

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 餡は小豆餡と白餡の2種類があるのですが、小豆は商品の開発以来ずっと北海道産のものを使っています。一方、白餡は大手亡を原料にして作っています。またもなかの種(皮)に関しましては地元の専門業者にこちらの希望を伝えたものを作っていただいているのですが、焦がし種と呼ばれるものを使いパリッとした独特の食感を生み出しています。1個(本)あたりのお値段:140円(税込)

こだわりの技

 最中で使う餡づくりで難しいのは、水分が外にいかないようにすることです。水分が外に出ちゃいますと、どうしても種自体がしなってしまい食感も損なわれます。ですので最中に使う餡には寒天を入れるなどして水分を逃がさないようにします。ただし、あまり寒天の分量が多すぎると羊羹のようになってしまいますので、そのあたりの加減がやはり職人技を必要とするところです。また「とんち彦一もなか」は粒あんですので、餡の粒がなるべく残るように豆の炊き方に工夫をこらしています。

商品開発ストーリー

 八代地方に昔から語り継がれている「彦一とんち話」という民話がございまして、後に劇作家の故・木下順二さんが著書のなかでとり上げたり、お芝居の演出をしたりして全国的に有名になったものなのですが、地域に根づいた文化のひとつであるこの民話を末長く故郷の心として残したいという思いから昭和28年に「とんち彦一もなか」という商品を作りました。当時は5種類のもなかを作っていたそうなのですが、40年ぐらい前に現在の2種類となりました。

オリジナルテーマ

お菓子に対する思い

 大切なことは時代の変化とともに味も変化しながら、その時代の人々が求める美味しいお菓子であり続けることだと思います。そのためにはお客さまの先を行きすぎてもいけないし、遅れをとってもいけない。常にちょっと前を行くぐらいの感覚で日々お菓子づくりに取り組んでいます。そうしたなかでお客さまから、実際は味に変化をつけているにもかかわらず「いつも変わらず美味しいね」といってもらえるお菓子づくりをこれからもしていきたいです。

お客様からの声(評価)

 旅行客の方からよく「どうして熊本市内にお店を出さないの?」と聞かれるのですが、私としましてはやはり地域に根ざした商売をしていきたいという考えから、この八代にこだわっています。ですので当店の商品をお土産で買われていってご自宅で食べるときに八代の景色であったり、この店の店構えや雰囲気を思い出しながら召し上がっていただけたらうれしいです。常々そんなことを考えておりますので、たまに東京に行く際、空港で当店の袋を持った方を見ると思わず声をかけたくなります。
 その一方で、もう発売以来40年ぐらい経つ「たぬき」というケーキがあるのですが、もうそろそろ作るのをやめようと思ってもお客さまたちが許さない商品の1つです。いまのお母さん世代の方たちは子どものころよく食べたお菓子として、特に愛着があるみたいです。先日、たまたま鉄道の雑誌を見ていたら八代出身の女優・石田えりさんもこの「たぬき」の想い出話を語っていて、とてもうれしくなりました。

安全性について

 当店は東京にある世界初の野菜スイーツのお店「ポタジエ」さんとコラボして熊本県産の野菜を使ったカステラを開発するなどしていますので、添加剤等を使わない天然素材を使ったお菓子づくりに大いにこだわっています。また賞味期限は10日間としています。品質的にはもう少しもつのですが、やはり美味しく食べていただける期限としてそのようにさせていただいています。
 やはり毎日お菓子づくりをしているなかで油断がいちばん怖いですので、全スタッフが同じ緊張感をもって仕事に取り組むよう心がけています。

おすすめの菓子店のご紹介

 熊本市の川尻にある「天明堂」さんです。店主の人柄がお菓子に表れている、実にいいお店だと思います。