菓子店舗詳細

店舗情報

御菓子処 天明堂

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 古くから交易港として開け、江戸時代には物資の集散地として栄えた町・川尻で200年以上の伝統を誇る老舗中の老舗。昔ながらの白壁や格子戸の建物が軒を連ねる風情ある町並みとマッチする和菓子と、華やかさと香りにつつまれた欧風創作菓子が評判のお店です。1990年には和菓子と町おこしを結びつけた開懐世利六菓匠(かわせりろっかしょう)という活動を町内の和菓子6店舗でスタートさせ、いまも精力的な取り組みを行っています。
業種
和菓子
店舗名
御菓子処 天明堂(おかしどころ てんめいどう)[ 合名会社 北川天明堂 ]
所在地
〒861-4115熊本県熊本市川尻1丁目3-39-2【総本店】
電話番号
096-357-9225
ファックス番号
096-358-4543
販売責任者
北川 和喜
公式HPなど
ホームページブログ

▼関連店舗
【白藤天明堂】〒861-4112 熊本県熊本市白藤3丁目6-1 TEL:096-274-0606 FAX:096-274-0898

商品情報(1)

こだわりの逸品

天明饅頭

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 素材自体はシンプルで中は黄身餡、外側は洋菓子でよく使われるガレットというサックリとした食感の生地で作っています。また卵は地元の養鶏場から新鮮なものを仕入れて使っています。(1個95円~)1個(本)あたりのお値段:130円(税込)

こだわりの技

 包餡は機械を使って行っているのですが、機械から出てきた餡は手で丸めて水分を含ませ、グラニュー糖をまぶして焼くという工程で作っています。焼き上がった際に表面のひび割れを出すためには、やはりきめ細かい手作業が必要となります。
 ちなみに餡は自社の工場ではなく総本店で作っていますので、総本店のほうでは焼きたての天明饅頭をお召し上がりいただけます。

商品開発ストーリー

 饅頭ではあるが違う食感のものを作りたいと私の先々代が昭和初期に考案したのですが、「天明=天が明るくなる」という屋号にちなみ中の黄身餡は太陽を表し、外側は朝もやをイメージしてちょっとひびの入った形状としておりまして、饅頭を割ってみると朝もやの中から太陽が出てくるという物語性のあるつくりとなっています。

商品情報(2)

こだわりの逸品

酒かすてら

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 卵は地鶏有精卵を使い、風味良くしっとりとした口当たりの生地としています。その生地に地酒「瑞鷹」酒造の大吟醸酒を含ませています。製造過程において膨張剤は一切使用していません。(1個179円~)1個(本)あたりのお値段:216円(税込)

こだわりの技

 通常の製法のカステラでは水分を含ませるとボロボロになってしまうので、生地づくりの段階で油脂を含ませるなどしてキメを整えています。またお酒は刷毛で6つの面すべて均一に塗るようにしていますので、お酒だけが下にたまり、カステラの上と下では食感がまるで違うというようなこともございません。

商品開発ストーリー

 私の父がもともと長崎カステラの勉強をしていたこともあり、長いことカステラを看板商品の1つにしていたのですが、ブランデーケーキをヒントになにか今までにない新しいカステラが作れないかと思案していたとき、地酒「瑞鷹」酒造の大吟醸酒と出会い、商品化しました。酒かすてらを作るにあたって瑞鷹さんのお酒を使いたいと思ってはいたのですが、なかなかカステラにマッチするお酒がなかったので相談にうかがったところ出されたのが大吟醸酒でした。当時は大吟醸というお酒自体大変珍しく、まさに秘蔵のお酒でした。一升瓶を譲りいただいて、さっそくカステラづくりに試してみたところピタッと味がはまりました。そのときの一升瓶はいまも店頭に展示してあります。
 ちなみに発売当初は一合枡のなかにカステラを入れて高級志向のお土産品として売っていたのですが、徐々に地元の方たちに広まっていくにつれ「枡はいらないから中身だけ欲しい」という声が多くなり、現在のような形となりました。

オリジナルテーマ

お菓子に対する思い

 「楽在菓中」という言葉を当店のモットーとしています。これは「楽しさはお菓子の中にあります」という意味で、お菓子というのは団らんのなかに楽しさと笑顔を作りだせる要素をもった食べ物ですよ、というメッセージを込めています。お菓子の存在というのは、やはり大切だと思います。お菓子は決して生命を維持するための食べ物ではないかもしれませんが、生きるための活力、生きる楽しさとなる大切な食べ物だと思います。その思いを胸に日々お菓子づくりに取り組んでいますので、全国の皆さんにもっとお菓子を身近に感じていただけたら幸いです。

お客様からの声(評価)

 スイーツの紹介記事などを書かれている女性の方から、当店のホームページで酒かすてらを知ったというご連絡があり、さっそく味見してくださいと商品を送ったところ「日本酒を使ったカステラは東北地方を中心に数多くあるが、これはこれまでにないカステラだ」と絶賛していただきました。他のカステラは卵白のみを使っているのに対し、当店のものは全卵を使っていますので、他に類を見ないカステラではないかと自負しています。
 お子さまたちにも人気がある商品のようです。またその一方で年配のお客さまからは「ほどよい酒は百薬の長だから、甘いものと酒をいっぺんに摂れていいね」などというお声も頂戴しています。

安全性について

 添加物などなかった昔のレシピをそのまま引き継いでいますので、いわゆる化学的なものは一切使わないお菓子づくりに努めています。

おすすめの菓子店のご紹介

 熊本県菓子工業組合の理事長でもある堤公一さんがやっておられる「大盛堂」さんです。技能検定試験の会場ではじめてお会いしたときからもう30年来の付き合いになりますが、家族的な雰囲気のなかで長年お菓子屋さんをやられている姿は、本当に素晴らしいなと思います。